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スチロールで龍を作る
05年11月半ばから浅草花やしきのイベントで使う龍の制作を依頼され制作しました。
今回、オブジェ制作の仕事の流れのご紹介がてら制作過程をおみせしたいと思います。
最初はHPを見ていただいたディスプレー制作会社の方からの一通のメールからです。
『中国や中華街の旧正月の光景でみられる龍踊りのミニチュア版』をつくりたいということでした。
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最初のはなしでは頭部と尻尾だけということでしたが打ち合わせをするうちに胴体も含めた全体も、ということになりました。イベントで使いたいということでしたが、もちろん私が作る場合はスチロール製になるので強度的には激しく不安です。それでも日数もないしそれでいい、とおっしゃるのでスチロールで制作開始です。 |

こちらのイメージをお話しただけでは伝わりにくいので簡単に絵にして提示します。なにがどうなるのかわからないので変更ありの暫定プラン、ということになります。
同時に見積もりもエクセルで作って提示。どきどきですが通りました。材料調達、制作開始となります。スチロールをなるべく無駄の出ないように発注します。
制作期間は削りだし、着色、調整などで10日間の予定。ぎりぎりです。
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固めのスチロールを300x300x250位の大きさであらかじめ切ってもらい、スチロール用のナイフでざくざくと切り出します。初日は3時ころからの作業という事もあって3個、2日目からは多少慣れてきて1個90分くらいで出来上がっていきます。あまり精密なことは要求されていないので気楽にざくざくといきます。気楽ではありますがスチロールの粉が飛び散り、静電気でまとわりつき仕事場は悲惨な状態です。(これでもきわめてきれいな状態で撮影しています) |
尻尾と両手足、玉を作ります。さすがに同じパターンを繰り返し削っている時に比べると削るスピードは鈍ってきます。これで正味3日くらいでしょうか。つぎは頭です。 |


いきなりこの画像なので簡単にできたかのように見えるかもしれませんが450x450x800のスチロールからこれを削る出すのはけっこう大変です。1日半くらいかかっています。
これで全体を削り終えて塗装の前に補強をします。飛び出したうろこの部分、背中のぎざぎざ、角などいかにも折れそうな部分に竹串、細い角材をこれでもかと刺し込みました。表面には大手造形屋さんに東京ディスプレーショーで教えてもらったアクリルタイルという塗料とも接着剤ともつかないような物を全体に塗りこめます。(はじめて使ったので一回だけ塗りましたがたいした強度は出なかったので何回か塗り重ねるべきでした)
補強作業に1日です。
次は塗装ですがもらったプランを見ても微妙なところはないので気楽に塗っていきます。 |


尻尾の部分。黄色の隠ぺい力が弱くて下に赤を塗ってしまった部分はあまりきれいに色が出なくて少し後悔。 |

頭。個人的にはもう少しリアルに仕上げたいところですがなるべくプランに忠実に塗装していきます。「福」は手書きはめんどくさそうだったのでカッティングを貼りました。
塗装に3日。この時点で各部の接続方法については決めかねています。基材がスチロールでネジが効かないのがつらいところ。
困った時にはハンズやLoftという手もありますが私の地元にはドイト、ホームピックなどの使えるホームセンターが何軒かあるのでとりあえずそこにいってものを見ながら考えます。
アルミのパイプを突き刺してワイヤーでつなぐという方法をまず考えましたが頭部と尻尾の処理が思いつかなかったので角材を打ち込み、そこにヒートンをねじ込んで接続する方法をとりました。接続など最後の仕上げに丸1日。丁寧に梱包し、赤帽さんを頼んで納品です。 |
台も作ってもらって納品完了、どうもありがとうございました。
・・とはすんなりいかなくて、最初のヒートンは一発で抜け落ち崩壊、翌日急遽角材とともに太いものに交換し、自信を持って送り出したもののやはりあえなく脱落。
その夜のうちに最初のワイヤープランに方針転換しすぐに材料買出し、徹夜で下準備をし、早朝から作業をしてなんとか当日本番に間に合わせました。 |
接続部分と端の処理はこのようにしました。アルミパイプは太めのものを使い、なかなか思った所に突き刺すことができませんでしたがなんとか上下2本貫通させました。本番中の崩壊は万が一にもあってはならないので専用のワイヤーかしめペンチも購入して思わぬ出費1万円強と予定外の出張作業2日でしたがなんとかいまのところお役目を果たしているようです。(051219) |

浅草花やしきのイベントで。浅草メデ隊七福レンジャーのみなさん。色々ご迷惑をおかけしました。 |
飾屋になんかつくらせて見ようかな、と思った方はご連絡を
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飾屋 中村志朗 |
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